聖武天皇の御即位千三百年にあたる第76回では、聖武天皇がお使いになった品として格別の意義を有する美しい錦張(にしきば)りの肘おき「紫地鳳形錦御軾」(むらさきじおおとりがたにしきのおんしょく)が展示されました。また、金と緑釉(りょくゆう)の対比が華やかな「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)など色とりどりのガラスを用いた宝物や奈良時代の高度な工芸技術を誇る「沈香木画箱」(じんこうもくがのはこ)など正倉院宝物の多彩な世界をご堪能いただけるラインナップで開催されました。
第76回の目録は、出陳宝物の精彩な図版やわかりやすい解説はもちろん、研究員の視点からより踏み込んだ内容のコラムも多数掲載され、正倉院宝物により深く親しんでいただける充実した内容となっています。是非お手に取ってご覧ください。
開催期間:令和6年(2024)10月26日~11月11日
会場:奈良国立博物館
サイズ
A4 176ページ