見えない姿、新しい形
「人間の存在」は、外から見えているものと
見えていないものとの両方で成り立っているはずだ。
本書巻頭文章より (『舟越桂 私の中のスフィンクス』 (求龍堂 2015年) からの抜粋)
彫刻2点、未公開を含むドローイング27点を掲載。
大江健三郎 × 舟越桂による公開対談を再録。
2024年春、病をえて72歳で旅立った彫刻家、舟越桂は、大理石の玉眼による深い眼差しをたたえた、神秘的な木彫像で世界的に知られている。一方で舟越は、「ドローイング」にも多くのファンをもつ。
静謐で謎めいた彫刻作品の創造性は、美しく力強い線による卓越した「ドローイング」が導いているといっても過言ではないだろう。
本書は、2026年3月28日より西村画廊にて開催される「舟越桂 彫刻とドローイング」の図録兼書籍である。
巻頭に彫刻作品2点、そして未公開ドローイングを含む27点を掲載。また、2004年に行われた大江健三郎との公開対談を再録した。
詩集のような大きさのハードカバーで、彫刻、ドローイング、対話を通じて舟越桂の創作と思索について考察する一冊となる。
人物の体、顔なんかに関して言えば、通るべき位置と言いますかね、そこを通った時に突然その線が、さっきと違って生き生きしてくる、輝いてくる、黒が強く見えてくる、というようなことは経験として持っています。曖昧ではありますけれども、一枚の紙の中で何かのバランスというか、調和が成り立ってきた時に急に、黒が、黒い色として輝き始める時間が来ます。 (舟越桂)
巻末掲載「公開対談 小説家 大江健三郎×彫刻家 舟越桂」より
『美術の窓』 (2004年5月号 生活の友社) より再録
著 / 舟越桂
対談 / 舟越桂、大江健三郎
サイズ / ページ数
A5判 上製本 100頁 (図版36点)
【展覧会情報】
「舟越桂 彫刻とドローイング」
会場:西村画廊
会期:2026年3月28日(土)~2026年5月16日(日)
※本書は本展の公式図録兼書籍です。