光と闇を描く作家、大岩オスカール。最新作品集 !
大岩オスカールは、光あふれる鮮やかな色彩とダイナミックな空間構成によって、ときに批評やユーモアを交えながら現代社会を生き生きと描き出す。
1965年にブラジルのサンパウロで日本人の両親のもとに生まれ、東京、ニューヨークと移動しながら制作を続ける大岩オスカールの作品には、一人の生活者としての視点と、どこか客観的な俯瞰の視点が共存してる。自らの暮らす都市や社会、環境問題をテーマに、写真や印刷物、インターネット上のイメージを自在に組み合わせることで、現実と虚構、人工物と自然、光と影のあいだで揺らめく独特の世界観を生み出している。
本書は金沢21世紀美術館開催の『大岩オスカール 光をめざす旅』展の公式図録兼書籍。展覧会では、近作を中心とした60点あまりの作品と、金沢21世紀美術館の27メートルの壁面に描かれるドローイングを通じて、大岩オスカールのヴィジョンに迫る。
大岩オスカールが世界を旅しながら絵画のなかに追い求めてきた「光」は、今を生きることの複雑さの先にある希望を思い起こさせてくれる。
●日英併記
<目次>
ごあいさつ
現世への執着 / 宮沢和史 (シンガーソングライター)
光と闇が出会うとき / 横山由季子 (金沢21世紀美術館 学芸員)
図版
1. 波に包まれるニューヨーク市 Waves in New York City
2. まとまらないアメリカ (Dis)United States of America
3. 旅人生 Life as an Eternal Journey
4. うまくいかない世の中 A Very Imperfect World
5. 光をめざして Aiming for Light
6. 希望をもって After All, We Remain Hopeful
壁面ドローイング《森》
大岩オスカール、あるいは反転の美学 / 都留ドゥヴォー恵美里 (京都大学大学院人間・環境学博士/日系ブラジル人芸術研究家)
作家略歴
参考文献
作品リスト
著 / 大岩オスカール
監修 / 金沢21世紀美術館
寄稿 / 宮沢和史 (シンガーソングライター)
横山由季子 (金沢21世紀美術館 学芸員)
都留ドゥヴォー恵美里 (京都大学大学院人間・環境学博士 / 日系ブラジル人芸術研究家)
【展覧会情報】
「大岩オスカール 光をめざす旅」
会場 : 金沢21世紀美術館
会期 : 2019年4月27日(土)~2019年8月25日(日)
※本書は本展の公式図録兼書籍です。
◆大岩オスカール (おおいわおすかーる)
1965年、日本人の両親の元にサンパウロで生まれる。
サンパウロ大学建築学部卒業後、91年より東京に活動の拠点を移す。
1994年、個性のまったく異なる同年齢のアーティストグループ「昭和40年会」を会田誠、小沢剛、松蔭浩之らと結成する。
2002年よりニューヨークに拠点を移し現在に至る。
2008年、東京都現代美術館で個展「夢みる世界」が開催され、同展は福島県立美術館、高松市美術館に巡回、広く知られる存在となる。
2013年には第47回モントルー・ジャズ・フェスティバルの公式ポスターを手がけている。
◆大岩オスカール作品の主なパブリックコレクション
豊田市美術館 (愛知)、東京国立近代美術館 (東京)、広島市現代美術館 (広島)、東京都現代美術館 (東京)、宇都宮美術館(栃木)、
東日本鉄道文化財団 (東京)、池田20世紀美術館 (静岡)、森美術館 (東京)、フォーエバー現代美術館 (秋田)、兵庫県立美術館 (兵庫)、
高松市美術館 (香川)、福島県立美術館(福島)、新潟市美術館 (新潟)、横浜美術館(神奈川)、金沢21世紀美術館(石川)、
群馬県立館林美術館(群馬)
サイズ / ページ数
185×260mm 上製本 158頁 (図版約100点)