14歳に初めて1人でヨーロッパを旅して以来、国境のない生き方を続けるヤマザキマリ。その生き方は、代表作「テルマエ・ロマエ」をはじめとする漫画やエッセイにも現れています。
魅力的な作品はどのように生み出されてきたのか。そのインスピレーションの源泉はどこにあるのか。本書では、貴重なアナログ時代から最新作「続テルマエ・ロマエ」までの作品をはじめ、2022年に描かれた油彩画、といった、広がり続ける「ヤマザキマリの世界」をお楽しみいただけます。
〇本書のポイント
1 初期作品から最新作までを網羅。ヤマザキマリの全容を知る。中でもイタリア時代の作品は必見。
2 カテゴリーごとの編集で、新たなヤマザキマリの側面を知ることができる。
3 ミュージシャン・山下達郎との対談や漫画家・萩尾望都によるコラムなどテキストも充実。
〇目次
I 画家の世界 油彩
Column 現代に生きる北方ルネサンス―肖像画家としてのヤマザキマリ 池上英洋
II 画家の世界 イラストレーション
III 画家・漫画家になるまで
IV 漫画家の世界
Column ヤマザキマリとは何者ぞ? 萩尾望都
Column ヤマザキマリと古代のローマ 青柳正規
もっと知りたいヤマザキマリ
インタビュー 画家ヤマザキマリができるまで
スペシャル対談 山下達郎×ヤマザキマリ
ヤマザキマリ年表
著作リスト(バイオグラフィー)
掲載作品リスト
初個展「ヤマザキマリの世界」展
○著者プロフィール
ヤマザキマリ
漫画家・文筆家・画家。東京造形大学客員教授。
1984 年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010 年 テルマエ・ロマエ』(KADOKAWA)でマンガ大賞 2010、第 14 回手塚治虫文化賞短編賞受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017 年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章受章。
著書に プリニウス』(新潮社、とり・みきと共著)、 国境のない生き方』(小学館新書)、 オリンピア・キュクロス』(集英社)、 ヴィオラ母さん』(文藝春秋)など多数。近著に リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝』(新潮社)、 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと』(文藝春秋、養老孟司と共著)、最新刊 歩きながら考える』(中央公論新社)など。
『続テルマエ・ロマエ』を集英社「ジャンプ+」で連載中。
B5判変型 上製本 190頁(図版約230点)